【怖い話】真夜中の鏡

私の自宅には、トイレに行く時に必ず通る部屋があります。

その部屋を通らなければトイレには行けません。
そしてその部屋には大きな鏡台があります。

夜トイレに行くときに、
鏡を見てしまうのは何となく怖いので、
普段から鏡を使わない時は必ず大きな布を掛けていました。

ある日の夜中、いつもと同じように夜中にトイレに目が覚めました。
真っ暗い中、なんとなく鏡を見てしまった私は、
誰かが布を掛け忘れていたのか、
布が掛かっていないことに気が付きました。

慌てて布をかぶせようとしたところ、
鏡に自分の手が吸い込まれるように引っ張られました。
必死に抵抗し、やっと離れることができましたが、
あまりの恐怖に慌てて母親を起こし、布を掛けてもらいました。

その後すぐに母親はその鏡を処分してくれましたが、
今でも鏡が怖く、自宅の全ての鏡には必ず布を掛けて見えないようにしています。