【怖い話】真夜中の歩行者

独身時代のある深夜2時頃の出来事です。

仕事帰りに寄った友達の自宅で少し寝てしまった私は、
帰宅が深夜になってしまいました。

車を運転して帰るのですが、私の住む家は山の方なので、
夜中に車はほとんど通っていません。
ひたすら自宅に向かって走行していると
道の向こうの横断歩道に白いモヤが見えたので、
眠い事もあり、自分の目がぼやけているのかと思いました。

徐々に近づいていくと、
上半身だけがはっきりと見えるお婆さんと
孫のような年齢の二人が横断歩道を渡りました。
下半身は見えません。

私は物凄く驚き、ブレーキを踏んだ後、
恐怖心で車内に慌ててロックをかけ、急いで帰りました。

私の帰宅で目が覚めた父親に帰宅が遅かったことを説教をされた後に、
先ほどの出来事を伝えると、あそこは深夜に見る人が多いらしく、
有名な場所だったそうです。

それ以来、深夜に帰宅することはなくなりました。