【怖い話】裏拍手
とあるカップルが山道をドライブしていました。
道は山道で運転もしずらい状況ではありましたが、
運転手の彼氏は彼女と楽しい会話をしながら
特に何事もなくドライブを楽しんでいました。
最初は車通りも多かったのですが、
徐々に車の数も減ってきていました。
気にせずに車を走らせていたカップルですが、
そこである人影を見かけます。
彼女「あれ?あそこに女性がいる」
彼氏「あ、本当だ。」
そこに特に変わったところのないですが
大きな旅行カバンを持った普通の一人の女性がいます。
そしてこちらに気づいたかと思うと
ヒッチハイクなのか手を振ってきました。
それに気づいた彼女は
彼女「手を振ってる、乗せて欲しいのかな?」
彼氏はその彼女の問いかけを無視しています。
彼女「ちょっと?聞いてる?大変そうだよ。」
それでも彼氏は彼女の話を無視して車を走らせます。
そして手を振っている女性を無視して
横を通り過ぎてしまいました。
彼女「ちょっとひどくない?あんな荷物持って駅までも距離あるよ。」
この辺は最寄駅もなくタクシーも少なく
駅まで歩くのにも1時間はかかります。
彼氏「そうだね。」
彼氏は言葉足らずで彼女の問いに答えます。
彼女「さっきの女の人かわいそう。」
彼氏は彼女の言葉に耳を貸すことなく運転を続けます。
その表情は何か焦った様子があります。
そして1時間ほどした頃あたりもどんどん暗くなってきました。
もちろん車通りも少ない場所なので街灯の灯、
車のライトくらいしかありません。
そこで彼女が話し出します。
彼女「さっきの女の人無事に駅にたどり着けたかな??」
と話し始めました。
ですが彼氏はその話になると急に黙り込みます。
何やらただならぬ空気を感じた彼女は彼氏に問いただします。
彼女「さっきの女性知っている人?」
その問いに彼氏は口を開きます。
彼氏「知らないよ。」
彼女はさらに問いただします。
彼女「じゃあなんでこの話をする度に口数が減るの?何かあるの?」
今まで車を走らせていた彼氏ですが、
彼女の問いに応えようと車を脇道に停めました。
20:00になって辺りはすでに真っ暗な状態。
周りは山道というのもあり余計に真っ暗な状態になります。
彼氏「実はさっきの女性の事なんだけど。。」
とようやく彼氏が話し出します。
彼氏「さっきの女の人こっちに手を振っている時おかしくなかった?」
と意味深なことを言い出します。
彼氏「こちらに手の甲を向けて手を振っていたんだ、、」
と彼氏が先程の女性が手の平を表ではなく
手の甲をこちらに向けて手を振っていたとの事でした。
彼氏「手の裏を表に向けている方はもうこの世の人じゃないんだって聞いたことがあるんだ。」
と話し始めました。
裏拍手という言葉がありあの世の方がする拍手は
手の甲を合わせて行うという伝えがあります。
彼氏はそれを知っており、
女性を見ないようにしていたとの事でした。
それを聞いて彼女は納得したようで
彼氏の話と対応に対して喜んでくれました。
彼女「そうだったんだ、、すご〜い!」
と拍手をしてくれました。
しかしそれを見た彼氏は背筋が凍りました。
彼女の拍手が裏拍手だったのです、、、、、
この後どうなったかはご想像にお任せします。
はたして彼女の裏拍手にはどのような意味があったのでしょうか?
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